Story02 既成概念にとらわれない発想

東名化学工業は、既成概念にとらわれない自由な発想で課題を解決してきました。
一つひとつの仕事と真摯に向き合い、部門や拠点を越えて社外をも巻き込みながら諦めずにやり抜き、
得意先や世の中にとっていいことは何かを見据えてものづくりに取り組んでいます。

協力者50名以上のチームワーク、
既存の方式を変える勇気の結晶。

すべてをリセットし、いちから学ぶ。

コンビニエンスストアで販売されるカウンターコーヒーの需要が伸びている頃、東名化学はその市場を狙うべく、生産体制の強化をはかりました。
インライン成形による量産体制を敷き、透明度や耐寒性を向上させるため、平滑性や強度について社内はもちろんのこと、サプライヤーなど社外の、実に多くの協力を得て、試行錯誤の挑戦が始まりました。
いつしか皆でひとつの目的に向かう、チームワークが生まれていました。

既存の方法にとらわれない柔軟さ。

原料の選定や生産方法の再検討の同時進行で、品質向上のためにカップ本体の形状を見直し、品質の管理体制も整えました。そして蓋についても生産性を上げるべく、生産工程・作業工程の見直しを行いました。
長年生産に携わる現場の熟練者たちも、今までの方式に固執せず、新たな方法を模索する、という前向きな姿勢でチャレンジし、取り組んでくれたことは大きなポイントです。
社内外50名以上に及ぶ関係者の協力によって作られたこの製品は、無事、カウンターコーヒーのカップとして、世の中の需要に応えることが出来ました。
社内だけにとどまらず、関係各社の協力体制があったこと、そしてチャレンジ精神と向上心を持ち、それを互いに信頼して突き進むことが出来たからこその製品化でした。

消費者が選びやすいよう、
カップ麺の陳列を容器で工夫する。

消費者も販売店もメーカーも嬉しい容器とは。

一般的にカップ麺商品については、特徴やこだわりがパッケージで伝わるよう、各社がフタのデザインにも注力しています。フタのデザインからのインパクトは消費者が商品の購入を考える際に大きなウエイトを占めるからです。しかし売り場の陳列棚ではカップ麺が縦積みされていることが多く、手に取るまで容器のフタは良く見えません。
「カップを寝かせてフタの面を見せる陳列をして、もっとアピールできないか・・」陳列棚に着目した当社の取引先から相談がありました。

これまでにない発想が特許に。

取引先の相談事に対応しようと社内でアイデアを持ち寄りました。売り場を頭に描き、容器をあっちに向けたり、こっちに向けたり、ひっくり返したり、転がしたり・・・。
お客様の気づきを形にするため、いくつもの案を検討するうちに、今までにない発想にたどり着きました。横に寝かした時にも安定して、転がりにくく、さらにデザイン性を持たせることができ、容器側面の印刷もこれまでと変わりなく仕上げることが可能な形状です。
相談元の取引先と一緒に最終調整をして、ついに「フタを見せて陳列することが出来る容器形状」が出来上がりました。このフタを見せて陳列することが出来るよう工夫された容器は取引先と共同で意匠登録の出願をして意匠権を取得・更新しています。

社内の各拠点や関係各社と密に連携を図り、
困難なテーマにも立ち向かう。
既成概念にとらわれない発想が
東名化学のものづくりです。